ガザが抱える農業の問題

(破壊された農地)

ガザは年間降雨量が200ミリ前後、夏は暑く乾燥し、冬は冷たい雨が降ります。
穀物はあまり穫れませんが、本来なら野菜や果物はほぼ自給できます。
しかし、専門的知識・技術の不足、農業行政の機能不全、その他、以下のような様々な問題を抱えています。

封鎖と破壊の影響

ガザの農業用地は175K㎡ありましたが、少なくともその25~30%がイスラエルの戦車やブルドーザーで破壊されました。
また、イスラエルとの境界線の内側に沿った幅600メートルの範囲は、イスラエルが安全保障確保のために「バッファゾーン」(無人地帯)としていますが、元はガザの農地全体の25%にあたる土地でした。"武装勢力が果樹園や農地からロケット弾を発射するのを防ぐ"という理由で果樹は切り倒され、その結果ガザの柑橘類の生産量は10年間で10分の1に減ってしまいました。
物資の出入りが厳しく制限されるため、農業資材も不足しています。
(数字は2009年のデータ)

深刻な水の汚染と水不足

ガザには大きな川が無いことや、人口の増加などで、飲み水や生活用水、農業用水が不足し始めています。
地下水は、過剰な汲み上げの結果、海水が流れ込んで塩分濃度が高くなり、飲用や農業用水には適しません。また、下水処理の不備による地下水や海水の汚染も進んでいます。
国連は、「2020年までにガザでは水が無くなる」と報告しています。