ネゲブ地域:ベドウィンの権利擁護と共存推進

ネゲブ地域 ベドウィンの権利擁護と共存推進

(現地のNGOが製作したカレンダーのひとこま。写真は現地の子どもによる撮影)

イスラエル国内にもパレスチナ系住民約150万人が暮らしています。彼らはイスラエル国籍を持つものの、ユダヤ系ではないため、さまざまな差別を受け、特に近年は社会の排他的風潮のもとで疎外されています。
イスラエル南部のネゲブ地域では、これまでも少数派として差別や迫害を受けてきた遊牧民のベドウィンたちが、都市計画の推進による放牧地や居住地の破壊、土地の強制収容、都市部への強制的な定住などを強いられています。

活動概要

期間2015年~
地域イスラエル・ネゲブ地域

イスラエルのNGO「ネゲブ共生フォーラム(NCF)」と協働し、差別的な扱いを受けているベドウィンの支援、アラブ系・ユダヤ系住民の平等と共存を目指す活動を行っています。当会は新しい共存の理念と人々の尊厳を作り出そうとするNCFの姿勢に共感し、子どもや女性を中心とした活動、サッカーや映画上映会などのイベントを共催しています。

※NCF:アラブ系、ユダヤ系双方のメンバーで構成され、セミナーや討論会、交流会などユニークな活動を展開するNGO。

ヨルダン川西岸地区:村の子育て支援・母子のカウンセリング

ヨルダン川西岸地区 村の子育て支援・母子のカウンセリング

ヨルダン川西岸地区は、イスラエルの入植地や巨大なコンクリート壁の建設が進み、町や村は分断されて人の行き来も難しい状態にあります。入植地の近くの村や町では農地の破壊や土地の没収が頻繁に起こり、農村部ではイスラエル軍による村への侵攻や夜間外出令が出されるなど、日常的な不安感が蔓延し、親も子どもも精神的余裕を失っています。

ヨルダン川西岸地区をもっと詳しく知る

活動概要

期間2002年~2011年
地域パレスチナ・ヨルダン川西岸地区(ジェニン郡、ラマッラー郡)
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子どもたちの一番身近に居る大人を支援することで子どもの精神的な環境改善をめざし、同時に、コミュニティーが自分たちで問題解決できる力をつけるための活動です。
ソーシャルワーカーが社会サービスの乏しい難民キャンプや村を巡回し、以下の活動を行いました。

-トラウマを抱えた幼児・母親のカウンセリング
-幼稚園を中心とする先生のワークショップ:幼児教育の基礎、日常的な問題への対処法、など。
-母親のワーショップ:子どもの理解、ストレスへの対処法、グループ討論、など。
-自助サポート体制の醸成

母親からは育児の悩みだけでなく、嫁ぎ先での人間関係や生活習慣の違いによる問題も多く語られ、村という地域性の中で一人で悩むしかない母親たちの状況も見えてきました。自殺未遂に至る深刻なケースもあったため、ワークショップの後には30分程度の個別相談の時間を設けて、1対1、もしくはグループで話を聞いて助言を行いました。
参加者からは、「子供や夫との関係が改善した」「他のお母さんたちと話ができるようになった」、「友達ができた」などの声があがりました。

現地レポート

ヨルダン川西岸 心理サポートの現場から [サラーム No.88 2010.11.20] (PDF 4.03MB)
ワークショップでは、村の女性たちが抱える深刻な問題が見えてきます。
心理サポート(ラマッラー地区) [サラーム No.81 2008.10] (PDF 1.91MB)
ジェニンからラマッラ―に場所を移した活動現場では、新たな母親たちの声が聞こえてきました。
ジェニンでの心のケア事業5年間を振り返って(ジェニン地区) [サラーム No.80 2008.7] (PDF 2.52MB)
5年間にわたりジェニンで行った活動で見えたこと、母親たちの声を伝えます。