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シリアでは国内人口の約半数にあたる700万人が避難を余儀なくされ、500万人に上る人々が国外に逃れ難民になっています。
また難民となった人々の中には、シリアで生活していたパレスチナ難民も含まれています。かつてパレスチナの故郷を追われ、今またシリアから逃れて"二重難民"となったパレスチナ人は、シリア人と扱いが異なり、滞在許可が取れない、緊急支援が少ないなど更なる苦境に立たされています。

シリア難民の概況をもっと詳しく見る

レバノンでの活動概要

時期2012年10月~実施中
地域レバノン(2013年4月~実施中)、ヨルダン(2013年3月まで)
Map

(2013年以降、ヨルダンから、難民の流入数が多いレバノンに活動拠点を移しました。)
レバノンは、今や国内の3人に1人が難民という状態になっています。シリアから避難してきた人々は、安い住居を求めてパレスチナ難民キャンプとその周辺に集まっています。建設から70年近く経過して劣悪な環境下にあった難民キャンプは、新たな難民の流入で飽和状態を越え、人々の生活環境は更に悪化の一途を辿っています。

元から難民キャンプに住んでいた人々と新たに流入してきた人々の間であつれきが起こらないよう配慮しながら、シリア人・パレスチナ人を問わず、緊急支援から中期的な支援まで、以下のような幅広い分野で活動を行っています。

- 生活物資や食糧の配布と、継続した家庭訪問によるセイフティネットの提供
- 幼稚園・学童クラブ・補習クラスへの子どもたちの受け入れ~安全な居場所の提供と心理サポート
- 幼稚園・補習クラスでの給食提供
- 子ども歯科、精神科・臨床心理、産婦人科などの医療支援
- 母親・女性向けのワークショップ、育児支援・おむつなど育児用品の配布
- 暖房用の燃料、防寒着の配布
- 地元NGO等の受入れコミュニティの強化

シリア難民の少女シードラちゃん
6歳半のシードラちゃんは、出会った時、シリアで負った大けがでまっすぐ歩く事ができませんでした。友達もなく、満足な治療も受けられないまま家にこもっていました。

あるシリア人の体験
ヨルダンで現地スタッフとして働いてくれたアハメドさんは、地中海を渡る「死の船」に乗り、壮絶な数日間を過ごしました。

現地の声
「シリアのアレッポから3人の子どもを連れてレバノンに逃げてきました、夫はその5日後にシリアで爆撃を受けて亡くなりました。それ以来どこにも出かけていません。年老いた母と全盲の父もいます。収入を得るすべがないため支援がなければ生活できません」(アマルさん、33歳/バダウィ)
「夫はシリアで殺されました。9人の子どもを連れて、1年2ヵ月前にアイネヘルウェキャンプにやってきました。トラウマがひどいこの子の状況がカウンセリングで良くなることを願っています」(カウンセリングを受診した子ども(6歳)の母親)
「1月にシリアから逃げてきたの。家族は入国できなくてシリアに残ったままです。お父さんは行方がわかりません。シリアでは毎週末にピクニックを楽しみました。学童クラブの遠足ではシリアの時みたいに川で遊べて本当に嬉しかった。早く家族に会いたい」(リアファさん、14歳/ブルジシェマリ)

教育・心理サポート、子ども歯科

パレスチナ難民支援として従来からレバノンで行っていました。今はシリア人の子どもたちも一緒に支援しています。

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シリア難民支援

ヨルダンでの活動

子どもの居場所作りと女性の出産・育児支援を中心に行いました。帝王切開で100人の赤ちゃんが生まれました。

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現地レポート

「パレスチナ・シリア難民支援活動2016」(2分4秒)
2016年度にレバノンで行われた難民支援活動をダイジェストで振り返ります。感謝の気持ちを込めて、出会った子どもたちや女性らの笑顔とともに。ご支援ありがとうございました。
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「シリア難民支援活動2015」(8分55秒)
冬を目前に控えた国境近くのシェルターを訪ねました。乳児を抱えるシリア難民世帯や、補習クラス、給食支援の様子も紹介しています。
「子どもたちのクリスマスメッセージ2015」(4分30秒)
難民キャンプの入口近くで大きな爆弾テロが起きた翌週、子どもたちからビデオメッセージが届きました。
「シリア難民支援活動2013」(17分)
難民キャンプでは、人々が壁のないむき出しのトイレの家など劣悪な環境下で生活しています。その中で、子どもたちは創作劇や勉強などに励んでいます。
子どもたちの深い心の傷 [サラーム No.107 2016.10.29] (PDF 984KB)
シリア内戦の長期化により、レバノンのシリア難民の多くは既に4年以上の難民生活を強いられています。深い心の傷を負った子どもたちの現状を報告します。
子どもにだってできることがある [サラーム No.107 2016.10.29] (PDF 2,749KB)
レバノン首都にあるブルジバラジネ難民キャンプ。あることがきっかけで子どもたちが「ごみ問題」解決に起ちあがった!キャンプの環境改善への一つの取り組みを紹介します。
子どもたちと共に [サラーム No.106 2016.7.9] (PDF 4.42MB)
ベイルートにあるシャティーラ難民キャンプ。このキャンプで支援を行う幼稚園や補習クラスに通う子どもたちの変化を追いました。
子どもたちの成長と、お母さんたちを支える [サラーム No.105 2016.3.26] (PDF 1.83MB)
11月、ベイルートにある難民キャンプで爆弾事件が起こりました。そうした不安な状況が続く中で、子どもたちの健康と教育の支援に加え、お母さんたちの緊張やストレスもやわらげられるよう引き続き様々な取り組みを行っています。
越冬支援と出会った家族 [サラーム No.105 2016.3.26] (PDF 1.83MB)
冬季、レバノンの気温はかなり下がり、冷たい雨が降り続きます。特に山間部では雪も降り、氷点下以下の日も続きます。越冬支援で訪れた山間部で、簡素な小屋やテントで厳しい生活を送る家族たちに会いました。
子どもたちの成長と、お母さんたちを支える [サラーム No.105 2016.3.26] (PDF 1.83MB)
11月、ベイルートにある難民キャンプで爆弾事件が起こりました。そうした不安な状況が続く中で、子どもたちの健康と教育の支援に加え、お母さんたちの緊張やストレスもやわらげられるよう引き続き様々なワークショップに取り組んでいます。
児童精神科の支援と教育支援/食糧支援と燃料支援 [サラーム No.104 2015.11.14] (PDF 2.54MB)
難民キャンプの中には武装対立による衝突事件が頻繁に起きる場所もあり、シリアの戦火から逃れてなお、危険と孤立した生活が続きます。また国際機関でもシリア難民支援の資金は不足し、本格的な冬を前に越冬対策と食糧不足の懸念が膨らみます。
母親たちを支える活動 ブルジバラジネ難民キャンプで [サラーム No.103 2015.7.18] (PDF 2.69MB)
過酷な経験と生活環境の変化から母親たちも大きなストレスを抱え、助けを必要としています。
レバノンでのパレスチナ人・シリア人支援活動 [サラーム No.102 2015.3.21] (PDF 1.19MB)
シリア内戦が始まって4年。犠牲者は20万人を超え、300万人の難民が国外に流出しています。レバノンに逃れた難民世帯の45%は1日1回しか食事を摂れていません。
レバノンから 明日に希望をつなぐ [サラーム No.100 2014.7.19] (PDF 1.16MB)
シャティーラ・キャンプの補習クラスで子どもたちを教えるアイハム先生は、シリアのヤルムーク・キャンプから二重難民として逃れてきました。
シリア難民支援 [サラーム No.99 2014.3.15] (PDF 1.07MB)
シリア内戦が始まって3年。国境に近いワーベル・キャンプには難民が押し寄せています。空腹を抱えた子どもたちのために、補習クラスで給食支援を始めました。