シリア内戦が始まって6年が過ぎました(レバノン)

2017年レバノン・シリア

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3月末には政権側によって市民に化学兵器が使われたという報道があり、4月に 入って米軍によるミサイル攻撃もありました。シリア情勢はますます混迷を深め、 解決が遠のいている感があります。3月に講演いただいたジャーナリストの川上 泰徳さんは、第二次大戦ですさまじい空襲を経験した日本だからこそ、空爆にさ らされるシリアやガザの市民にもっと寄り添えるはずだとお話されましたが、大変多くの難民には長期にわたる支援が必要になっています。

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レバノンではこの冬は寒さが厳しく春になっても夜間は零度近くになります。 山岳部のテントなどに暮らすシリアから避難してきたパレスチナ難民千数百世帯 に、越冬支援として燃料配布を続けています。ガソリンスタンドでの配布には小 さな子どもも手伝いにやってきます。カメラを向けると多くの子どもは笑顔を見 せてくれますが、どの家もシリアに家族を残していたり、行方の分からない家族 がいるため、九割の家で精神的に苦しむ人がいると言われます。