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今年も続く 難民生活のなかで お母さんたちを支える(一部抜粋)

パレスチナ人たちが難民となって今年で71 年。レバノンの難民キャンプには今も 30万人のパレスチナ人たちが暮らしています。その中には、シリア内戦により再難民となって避難してきた人たちもいます。私たちの支援する幼稚園や 補習クラス、児童精神科などを利用し、女性ワークショップにも参加している 2 家族(シャティーラ難民キャンプ)を紹介します。

シリアから避難して

ゼイナブさんの家族は、夫婦に息子(16歳)と娘(9 歳)の4人。一家はシリアのスバニ難民キャンプ出身の パレスチナ人で、2013年に親族と共にレバノンへ避難してきました。  
「夫はアルミニウムの窓枠を取付ける仕事をしています。 息子は勉強についていけず3年前に学校をやめ、父親と 同じ仕事をしていましたが、いまは別の仕事を探しています。娘は地中海性貧血を患い2,600ドルもかかる手術を受けました。そのうち国連の医療支援は1,000ドルだけで、残りは「子どもの家」など二つの地元NGOが支援してくれました。娘は小学校3年生になり、子どもの家の補習クラスに参加しています」。  4_23.jpg

「レバノンへ避難してきた当初は差別があり辛かったですが、今は減ってきていると思います。学校の登録、病院はどこにいけばいいのか、誰に聞けばいいのかもわからなかったけれど、近所の人の助けのおかげで生活することができています。親族の多くがシリアにいるので、シリアに帰りたいですが、以前の場所は、まだ電気や水がないので、今すぐには帰れないわ」。国連から家賃支援と食糧支援として毎月200ドル、夫や息子が稼いだ収入 が10-20ドル程度のため、家賃、水、電気代、娘の医療ミルク代で火の車です。
ゼイナブさんは女性ワークショップについて「料理や 遠足のときはとても楽しいわ。刺繍もいろいろ作ってみ たい。識字学習のおかげで、読み書きに自信が持てるようになったので、子どもの勉強をサポートしていきたいです」。  

シリアに戻れば兵役年齢にかかりますが、一人息子なので免除されるそうで「息子には学校に戻ってほしい。 娘も健康状態が良くなって、もっと良い環境で人生を送ってほしい」と話してくれました。

(115号記事一部抜粋)