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子どもたちに
平和と未来を

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世界の難民の5人に1人は
パレスチナ人

子どもたちは生まれる場所を選べません。
生まれたときから難民生活を余儀なくされる子どもたち。
ある日突然、難民となる子どもたち。
毎年のように戦争を経験する子どもたち。

パレスチナでは人口の半数が16歳以下の子ども、中東全体では七割が25歳以下の若者です。
子どもたちが無事に大きくなり、未来への希望が平和につながるように、「パレスチナ子どものキャンペーン」は活動を行っています。

団体について

活動の始まり

ホロコーストの悲劇を経験したユダヤの人々が、イスラエル建国によって新たな難民(パレスチナ人)を生み出したのはなぜだろう? 二つの民族は平和に共存することができないのだろうか?

素朴な疑問からパレスチナ問題への関心を持った日本の市民たちが、自分たちにできることは何だろうと考えて活動を開始したのは1986年でした。
この時期、レバノンにあるパレスチナ難民キャンプが民兵組織によって包囲され、人々は飢えに苦しみ、 子どもがオレンジを盗んだために射殺されるなど悲しい事件が続いていました。

最初に子どもたちのための食糧・衣類・靴などの購入資金を集める「1000万円キャンペーン」を行いました。 次に、難民キャンプの中に子どもたちの居場所「子どもの家」を建設しました。その後、ガザでろう学校開設を支援するなど、 私たちの活動は次々と広がっていきました。

私たちの活動は国内外で評価され、1996年には東京弁護士会人権賞を受賞しました。
活動開始から35年、日本の市民の協力を得ながら、現地の人々と共に支援を継続しています。

パレスチナ難民570万人 
シリア難民670万人
中東の危機は世界の危機へ

パレスチナ難民が最初に生まれたのは1948年。それから70年以上、問題が解決されないまま難民の数は増え、 基本的人権も生活も保証されず、 故郷に帰れる見込みもない中、当初70万人だった難民は、避難先で三世代、四世代目となり、 今や約570万人に達して世界で最も大きな難民グループとなっています。UNHCR(国連高等難民弁務官事務所)が発表している 世界の難民総数およそ2,590万人に照らすと、実に5人に1人がパレスチナ難民です。(2021年現在)

パレスチナ問題が放置され続けてきた中東アラブ世界では、今また新たな危機と大量の難民が生み出されています。 泥沼化したシリア内戦で新たに670万人の難民が生まれ、その受け入れにヨーロッパ社会も大混乱しています。

中東の危機は、今や世界全体に突き付けられた問題です。

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パレスチナ子どものキャンペーンの活動

私たちの活動

  • 私たちの使命

    パレスチナとその周辺地域で困難な状況にある子ども・家族・コミュニティに人道的な支援を行い、 子どもの人権を擁護し、生活向上に貢献します。

    中東地域、および日本国内を含むその他の地域で、紛争、疫病・災害などの緊急事態に直面した子どもや家族への支援を行います。

    日本を含む国際社会のパレスチナへの理解を促進し、平和な国際社会の実現を目指します。

  • 目的

    未来の希望である子どもたちの成長を支援し、平和の実現につなげます。

    子ども・障害のある人・女性・難民・国籍や市民権が必要な人たちを優先して、具体的に支えます。

  • 行動指針

    現地の人たちの自主性を大切にし、自立をめざすうごきを助けます。

    中東と日本の市民の間の直接的なつながりと対等な関係を大切にします。

    支援を受ける人たちの安全をおびやかしたり、意思に反することはしません。

    参加する人たちの思いを真摯に受けとめます。

  • 団体について

    上段左から:ろう学校支援、ガザでの物資配布、補習クラス、下段左から:幼稚園、子ども歯科、ガザ農業支援

現地の声

  • 「私の記憶は爆撃で始まっています。5歳の時に起きた戦争で家族と逃げました。 父は捕虜になり、獄中で亡くなりました。 半年の間包囲され、連日の爆撃の中、食料も薬品もなく何百人もが犠牲になった「キャンプ戦争」も経験しました。
    その後、私の住む難民キャンプにCCPが支援する「子どもの家」ができ、数百人の子どもたちへの支援が始まりました。 私はそこで初めて「遊ぶこと」を知ったのです。」

    ムラド・アジャウィさん
    レバノン在住 歯科医

    団体について
  • 「4歳の時に事故で聴力を失いました。普通学校に通っていましたが、「学校に行きたくない」と思うようになりました。

    そんな時、CCPが支援する「アトファルナろう学校」に入学できました。私と同じような難聴の子どもたちが手を使って話をしていました。 初日からいくつかの手話を覚えました。世界が広がり人生が変わりました。」

    アヤットさん
    パレスチナ・ガザ在住
    (教師)

    団体について
  • 「お母さん、おばあちゃんと3人でシリアからレバノンの難民キャンプに逃げてきました。お父さんは行方不明です。

    シリアで爆撃を受けてまっすぐ歩くけなくなり、手の指も折れ曲がりました。とても悲しかったです。

    CCPが指の手術と足のリハビリをしてくれました。今は歩けるようになって学校にも行けます。」

    シードラちゃん
    レバノン在住

    団体について
  • 「2014年夏、イスラエルの砲撃の破片が左腕を突き抜けて動脈と神経が切断されました。

    手術を二度受けましたが、手を握ったり腕を上げることができなくなりました。

    CCPはリハビリの先生を家に派遣してくれて、毎日リハビリを受けました。手が動かせるようになり、学校にも通えるようになりました。」

    ラニアちゃん
    パレスチナ・ガザ在住

    団体について

パートナー、サポーターの輪

これまでにさまざまな公的機関と連携し、NGO団体とパートナーシップを結び、全国の支援者の方々に支えられて活動を続けています。

  • 政府・公的機関

    日本外務省、国連人口基金(UNFPA)、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)、国連人間居住計画(UN-HABITAT)、国連女性機関(UN WOMEN)、ほか

  • 日本国内の協力団体(50音順)

    特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク、特定非営利活動法人国際協力NGOセンター、特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム、浄土宗平和協会、生活協同組合パルシステム東京、生活協同組合パルシステム埼玉、特定非営利活動法人ドネーションシップわかちあい、日本聖公会、日本中近東アフリカ婦人会、PRTIMES、ひよこっち事務局、ほか

  • 現地の協力団体(50音順)

    アトファルナろう学校、社会福祉と職業訓練のための全国協会(子どもの家)、パレスチナ農業開発協会、文化的で自由な思考を目指す協会、レバノン障がい者連合、全国リハビリテーション協会、ほか

  • 会員数

    759名(2021年)

  • 登録ボランティア

    約250人

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必要としています

団体について

中東世界は本当に遠いのでしょうか?
中東の危機は私たちの生活につながっていること、紛争が武力によって解決できないことを、私たちはもう知っているのではないでしょうか。
安心や平和を求めるからこそ、私たちは中東世界で起きていることに無関心ではいられないし、そこに住む人たちの生活や未来を他人ごととは思えないはずです。

パレスチナ子どものキャンペーンを通じて、子どもたちを支援し平和をめざす輪に、ぜひあなたも加わってください。

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