ガザ・ナワール児童館で行われた「イフタール」

2017年ガザ

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5月後半から断食月「ラマダーン」が始まりました。ガザの2つの児童館では、子ども達が用意した月や星型の飾り、「ラマダーンおめでとう」と描かれたイラストなど、カラフルな作品がいたるところに飾られており、楽しみに準備をしていた様子が伝わってきます。

 様々なプログラムを通して断食の意味や期間中にやること、使う言葉などを学びます。また母子を対象に開いたアクティビティでは、日頃感じていることや言えないことを、イラストや文字で書いて思いを伝えました。ある女の子はお母さんに感謝の気持ちを伝えたいと、ハートの形を描きました。

 6月13日にナワール児童館で行われた「イフタール(日没後の断食明けの食事会)」には、子ども達やその兄弟姉妹、母親など300人以上が参加しました。子どもたちは断食をしていても元気いっぱいでしたが、食事が始まると、断食明けに最初に口にするなつめやしを皮切りに、ご飯やチキンをあっという間に平らげていました。

この期間、エルサレムでは旧市街も各家庭もライトアップで華やかな印象ですが、ガザは深刻な電気不足で、1日2時間しか電気がなく、ときには2日間も停電が続くこともあります。それでもラマダーンの特別な夜を楽しもうと、人々は外に繰り出しています。