未曽有のガザの人道危機 600日以上が経過
イスラエルによるイランへの攻撃というショッキングなニュースの陰で、ガザの子どもや家族が未曽有の人道危機に放り込まれて600日以上が経過しました。今年3月以降は、完全な封鎖下で食料も燃料も飲料水もなく飢えに苦しむ中、爆撃も続いていて、これまで以上に厳しい状況です。
5月下旬以降、国連やNGOの活動が実質上できなくなる一方で、米国とイスラエルが主導した「ガザ人道財団」が食料の配給を始めました。食料を求めて、数十キロの道のりを徒歩で南部の配給所まで来た人々が、多く銃弾に倒れ、あるいは手ぶらで帰らざるを得ない状況も生まれています。
「食料を武器としている」と国連も非難をしていますが、6月中旬までに300人以上がこの物資配布の周辺で死亡したと報じられています。
当会でも、燃料が不足したため、給水は6月第1週で中断せざるを得なくなりました。
しかし、提携団体アトファルナと協力している炊き出しのほうは、おかげさまでいまも継続できています。6月初めには「巡礼月」明けの「イード」(祭日)がありました。いまのガザでは祝祭日どころではありませんが、炊き出しでは伝統食を調理して提供し、人々に少しでも喜んでもらおうと頑張っているのです。
即時の停戦と物資の搬入再開がまずは実現することを強く願いながら、ガザの人たちが再び故郷を失うことがないよう、国際社会がガザを見捨てることがないよう、引き続きのご協力をお願い申し上げます。

(上写真)キッチン責任者・ハラさん「 なんとか野菜が入手できたので、ガザの伝統食であるソンマギーヤを作りました。イードを思い出してもらいたいので。アトファルナでは、あらゆるところから食材を集めて炊き出しを続けていますが、手に入らないものがほとんどです。」(6月9日)
(左写真)炊き出し支援をしているアトファルナキッチンでは、多くの聴覚障がい者が活躍しています




