【ウム・アル・ヒラン村が大変です】

2017年

IMG_2794__.jpgイスラエル南部のネゲブ地方にあるウム・アル・ヒラン村にはベドウィンの人たちが住んでいます。 この村は「イスラエル政府が承認していない村」のため、電気や水道、学校などの公共サービスを受けられずに来ました。 大変に貧しい場所で、ユダヤ人とアラブ人の共存を目指す「ネゲブ共生フォーラム」というイスラエルのNGOが子どもたちに写真や絵を教えて、自己肯定感を育てる活動をしていますが、私たちもそれを支援しています。(写真は村の子どもたちが撮影)

この村は都市計画のために立ち退きを求められ、村は裁判を起こしましたが敗訴してしまいました。そして昨日、突然警察が村を襲い、村人の排除と家の強制収容を始めています。警察と村人との衝突で双方に死者も出ていて、子どもたちのことが大変に心配です。

ベドウィンの人たちは有史以来、羊やラクダを追いながら中東の広い地域を移動し生活してきました。しかしイスラエルの建国以降は広い遊牧地を追われ、ベルシェバ周辺の「居留地」といわれる狭い土地に押し込められ、居留地以外は「非承認村」とされたのです。ウム・アル・ヒラン村を取り壊した後には、ユダヤ系市民のための新しい村が作られる計画があります。ネゲブのベドウィンはイスラエル国民にもかかわらず、様々な差別を受けているのです。以下は、ヘブライ語とアラビア語中心ですが、現地の写真を見ることができます。

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