ガザ地区でコロナウィルス感染が拡大

2020年

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軍事封鎖下にあるガザは、人や物資の移動が厳しく制限されています。世界中でコロナウィルスが猛威を振るう中、特別な許可がある人しか出入りできないガザ地区では、外から入る人は全員、検査を受け陰性でも21日間隔離施設で待機しなければならず、これまでは封じ込めに成功していました。

ところが、8月24日に中部マガジ難民キャンプに住む家族から4人の感染が確認され、その後さらに9人感染者が見つかり1人が亡くなりました(8/26現在)。24日夜中からガザ地区全域で48時間の外出制限が発表され、店やレストラン、モスクなどもすべて閉められています。

一方、8月中旬以降ガザへの燃料搬入も制限されているため電力が不足しています。一日3~4時間しか電気が通らず、全く電気が来ない日もあります。冷蔵庫が使えないため、野菜など生鮮品を保存こともできない状況です。ガザ地区の夏はとても蒸し暑いのですが、扇風機を回すこともかないません。そんな中で外出制限となり、人々は豆や缶詰など保存食を食べながらしのいでいます。

医療体制が脆弱なガザ地区では、コロナウィルス感染拡大が以前から懸念されていました。本格的な感染拡大により先行きの見えない中、ここ数日は爆撃などもあり、人々は不安な生活を強いられています。当会では25日と26日の活動を止めていますが、解除され次第、保健支援や子ども支援などを再開する予定です。